『ベヒシュタイン技術者の会』発進

『ベヒシュタイン技術者の会』に向けて                     

『ベヒシュタイン』は長い伝統の中で、時代と共に作曲家や演奏家、コンサート会場、そして『ピアノ調律師』と共に洗練され、今も進化し続けている現存する唯一のメーカーと言っても過言ではありません。
 また、日本の黎明期に多大なる影響を与えたピアノメーカーとしてもご周知の通りです。

クラシック音楽を学ぶ上で、『ベヒシュタイン』グループのピアノが最高のパートナーに成る事は、皆様も経験上ご理解いただけていると思います。

ベヒシュタインで演奏やレッスンする意義は、テクニックのみならず、音楽的感性の向上、ハーモニー感や和声をより感覚的・実質的にとらえ学べる事、鍵盤楽器の特性を肌で感じる事、楽曲に対するインスピレーションが湧いて来る事等々、ピアニスト・ピアノ講師の方々が多くを語ってくださっています。

そしてそれは我々『ピアノ調律師』にとっても同じく言えるでしょう。
芸術品と言われるピアノほど『ピアノ調律師』のかかわりが重要になることは皆さまもご実感されていると思います。
そして、『ベヒシュタイン』は数多くのピアノメーカーの中で、『ピアノ調律師』の技量や感性によって引き出されるポテンシャルが最も大きく左右されると感じています。
私にとって『ベヒシュタイン』のDNAを感じながら、ピンポイントで可能性が変化する一連の作業は、その芸術性に触れながら所有者と共有出来る喜びと感動の日々なのです。
それ故、『ベヒシュタイン技術者の会』の存在意義と今後の啓蒙活動はとても重要と考えます。

同会のコンセプトにはベヒシュタインを作る方々、修復する方々、販売する方々、運ぶ方々、納める部屋やその響きを作る方々、その部屋を維持管理する方々、ピアノ調律師、レッスンや演奏する方々、そして魂に響く音を聴く方々に対する畏敬の念が含まれていると思います。

現行の『ベヒシュタイン』グランドピアノはその最大の魅力でもある音の透明感はそのまま残し、総アグラフからカポダストロバーに復興し、全体の音量バランスが整いパワーも増しています。
新しいD-282コンサートモデルにおいては響板特性(エフゼロ)を以前の11Gから短3度高い14B♭に変更し、タッチに格段の改善が見られ、歴然とコントロール性が向上し、あらゆる面のバランスが整いました。
これにより、ベヒシュタインを愛するピアニストにとって演奏表現がとても行い易くなりました。
今後、ますます多くのピアニストや教育者から支持、賛同を得られていくのは間違いありません。

『ベヒシュタイン』グループの怒涛の快進撃、第三段はこれからです。
なぜ『ベヒシュタイン』でなければならないのか?
その証明に少しでも参加できることに誇りを感じる毎日です。
音はその場で消えていきます。
ですから、一人一人に素敵なハーモニーをお届けするのは『ピアノ調律師』の使命でもありますね。

ぜひ、皆さんでベヒシュタイントーンの感動の響きを日本中に広げて参りましょう。

2021年4月28日       ピアノパッサージュ株式会社 ピアノ調律師 尾崎正浩


ベヒシュタイン技術の会 ベヒシュタイントーンシリーズ Vol.1

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