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戦前のベヒシュタイン ベルリンと言えば・・・

赤レンガベヒシュタイン工場

TS380661戦前のベヒシュタイン ベルリンと言えば・・・
今、ピアノパッサージュのショールームに衝撃のベヒシュタインがあるのだ。
グランドで型番はV 奥行き200cmのピアノである。
製作年は1885年。側板は角ばっている。
このピアノは、ベルリンのベヒシュタイン本社工場でマイスターらによって修復された記念の品である。今後、同じようなものが出る可能性は限りなく低いだろう。とてもとてーも貴重なものなのだ。
響板や駒、ピン板、弦、脚もベヒシュタイン純正パーツで交換されている。そんじょそこらの修復品とはわけが違う。すばらしい楽器だ。新品作るより手間かかっているのではないでしょうか?
詳しくは次回にお知らせするとして、響板文字も当時を再現するべく、3つの工場住所が書いてある。
今日はそれを見ていて思い出したのだ。
私がベルリン工場に行ったのはまだ、東ドイツの中に西ベルリンがあった時代。
ベヒシュタイン社長のシュルツェさんだったか、当時の副社長ボードシルマーさんだったか?ミーティングで戦前のベヒシュタイン工場の話しになったっけ。
戦前は世界を代表するピアノメーカーにベヒシュタインはなっていたそうだ。工場が3箇所あった。
1つ目が木工の工場。もう一つが組み立て工場。3つ目はオフィスとショールームがあり、設計図を保管する頭脳があるところ。
大戦の爆撃で木工と組み立て工場は、ほぼ全壊だったそうだ。オフィスビルだけがなんとか残り、戦後、職人たちが戻ってきて、設計図を頼りにベヒシュタインを復活させたらしい。物資も無い時代だ。大変だった事だろう。
また、幸運な事に3つ目の工場だけが西ベルリンで、他の二つは東側だったらしい。歴史のいたずらか、とにかく、ベルリンっ子はベヒシュタイントーンを復活させ、戦後の工場は西ベルリンに位置した。
赤レンガ作りの渋いその工場も、今はもう無い。
私がいた時に、工場移転の話しが出て、ベヒシュタイン工員ほぼ全員で新工場の下見に行ったことも思い出した。
そして、それから1年もせずに壁が崩壊した。
この楽器は、そのずっとずう-っと前の楽器なのだ。

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