ベヒシュタイン センター ピアノが語ってくれたもの-その37
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最終更新日:2021/01/30
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ピアノが語ってくれたもの-その37
ベヒシュタインの整音イメージ
Q.ベルリンでの研修ではどのような経験をされましたか?
A. 実は、結構苦労したのです。すでに、ローテンション&ハイインハーモニシティー型の楽器での整音作業パラダイムを持っていましたから、そのパラダイム変換に苦戦しましたね。
Q.ベヒシュタインはハイテンション&ハイインハーモニシティーの典型的楽器ですね。
A. そうなんです。つまり、スタインウェイと同じ方法は、ある部分ではまったく通用しませんでしたね。
もちろん、針を刺すと音は変わるわけですが、作業のコンセプトが見えなかった。
分からないままの2週間が過ぎて最終日になり、ベヒシュタインの整音マイスターが作業を終了したばかりのコンサートグランドピアノを触る機会がありました。
ピアノの中に首を突っ込みその音を聴いて行く内にやっとイメージが現れてくれました。「間にあった!!!」うれしかったなぁ。この感動も忘れられない出来事です。今度は本当に雲の上を飛んでましたけど。ベルリンからの飛行機の中で・・・。(笑)
今にして思うと、この2週間の暗中模索が耳を育ててくれたのでしょう。
しかし、この時点ではイメージのみでまだ方法論が具体的にはつかめていませんでしたが・・・。
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