初代アントニン・ペトロフはボヘミアでピアノ産業を開始した。
チェコは音楽家の多い国でヨーロッパの音楽学校と比喩されることもあるそうだ。
また、物づくりの盛んな国民性も良く知られている。
ベヒシュタイン社との関係も深く戦前戦後を通して共同開発を続けてきた経緯もあるようだ。
広大な工場敷地内には木材の自然乾燥場もあり特にペトロフブランドは一貫生産を続けているようだ。
人件費が安いことと企業努力もあってコストパフォーマンスが最も優れている楽器だと思う。
響板の材質やフレームの品質、工作精度どれをとってもドイツのメーカーに匹敵する。
アクションルーツがウィーン式になるので、ベーゼンドルファーにも共通する木の響きが特徴である。
2001年以降民営化とともに特にアクションの革新が行われタッチや耐久性も格段にアップした。
出会いは古い小型アップライトだったと記憶する。
この時代のアップライトはアクション調整に苦労させられたが、和音が立ち上る響きの素晴らしさは今と変わらなかった。
ヨーロッパからロマンティックトーンを、それが ペトロフピアノ
ペトロフ正規販売代理店ピアノパッサージュです。
輸入高級ピアノはお客様のニーズとペトロフの理解が深い正規販売店での購入が第一。
当社販売スタッフはペトロフ認定ピアノ調律師 です。
ペトロフピアノの歴史 ロマンティックトーン
ペトロフの豊かでメロディックな音の秘密
現代ペトロフピアノ設計における最大の変化は、最新のコンピューター技術が利用されている点でしょう。外観はもちろん、機能に至るまで、3Dモデルやアニメーション・プログラムによって描写されます。
正確なグラフィック出力のおかげで、設計速度を極度に高め、高い品質を生み出すことが出来ます。アーティストと手を携えながら経験を積み重ね、ピアノ製作を続ける熟練工の長年に渡る経験、感性、才能、技術がぎっしり積み込まれています。
現在のペトロフ社
現在のペトロフ社は敷地面積210.079平方メートル、工場数5を擁する、ヨーロッパ最大のピアノ製造業の中に数えられています。
ペトロフピアノの特徴である豊でメロディック、そして優しい音色の人気が高まっており、チェコ・ピアノ製造業者の高度な技術がうかがわれます。
ロマンティックトーン ペトロフ工場見学
ペトロフピアノがなぜ、短期間にこれだけの進化を遂げたのか?
ピアノ製作のキーポイントとは何か?を探りながらピアノ作りを見ていきましょう。
発音体の弦は鋼鉄!そのテンションを支えるフレームはねずみ鋳鉄です!
そして、弦をたたくハンマーはフェルト!
弦の振動を拡大して大きくまろやかな音にする響板やボディは木ですね。
この3つが合わさってピアノが出来ます。その姿を順を追ってみていきましょう。
PETROF 製造年 -製造番号
1900 -13000 | 1963 -94800 | 1990 -504500 |
1905 -16200 | 1964 -96000 | 1995 -529900 |
1910 -24000 | 1965 -103700 | 1996 -539630 |
1915 -30500 | 1966 -105300 | 1997 -547790 |
1920 -33400 | 1967 -116500 | 1998 -553270 |
1925 -38100 | 1968 -117800 | 1999 -560880 |
1930 -46500 | 1969 -131000 | 2000 -568320 |
1935 -52200 | 1970 -146900 | 2001 -577290 |
1940 -58000 | 1971 -156700 | 2002 -585680 |
1945 -62700 | 1972 -173400 | 2003 -593140 |
1950 -67280 | 1973 -183100 | 2004 – |
1951 -68450 | 1974 -208900 | 2005 – |
1952 -69680 | 1975 -211900 | 2006 – |
1953 -71120 | 1976 -233700 | 2007 – |
1954 -73000 | 1977 -255500 | 2008 – |
1955 -75400 | 1978 -280300 | 2009 – |
1956 -77500 | 1979 -300000 | 2010 – |
1957 -80000 | 1980 -330000 | 2011 – |
1958 -82600 | 1981 -340000 | 2012 – |
1959 -84900 | 1982 -366000 | 2013 – |
1960 -87200 | 1983 -387000 | 2014 – |
1961 -88600 | 1984 -400000 | 2015 – |
1962 -90600 | 1985 -423700 |
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