■プレイエルとベヒシュタイン -2

プレイエル展示中

Hanns・ベヒシュタイン
 ベヒシュタイン創業者カール・ベヒシュタインは、青年時代にプレイエルのドレスデン(ドイツ)工場で修業をしています。当時最先端のピアノ作りをするメーカーはイギリスやフランスのメーカーで、ベヒシュタインが創業したころのドイツでは異国のピアノが高い評価を受けていました。
 ベヒシュタインピアノを最初に評価したのはリストの一番弟子であるハンス・フォン・ビュローでした。1856年、自身の恩師であるリストのソナタロ短調を演奏したリサイタルが好評を博し、その時使用されたベヒシュタインの名はドイツ中に広まりました。
 音は一粒一粒の音の輪郭がハッキリと聞き取れる透明感に満ちた音色で、これはプレイエルで修業を積んだ成果とも言えます。プレイエルは明るい音が特徴ですが、ベヒシュタインは滑舌こそよいものの厳格さと気品に満ちています。

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