赤レンガのベヒシュタイン工場 その4
西ベルリンには冷戦の不安もまだ存在した。
写真はブランデンブルグ門とベルリンの壁。ブランデンブルグ門は東側だった。
ベルリンの壁は実際の国境線ではなく壁の1m手前が東西の国境だと聞いた。
西側から壁に触ることはできないことになっていた。それなのに、西側の壁は落書きでいっぱいだった。
研修の休日にチェックポイントチャーリー(東ドイツに歩いて入れる国境)から東ドイツに入ってみた。東側の壁はできた当時のままの白とグレーのままだった。
小銃をもった兵士が壁には点在し、人影もほとんどなく、モノクロの物寂しい世界が広がった。東ドイツの小型乗用車「トラバンテ」がさびしく1台青白い煙を吐きながら走っていった。