赤レンガのベヒシュタイン工場 その3
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最終更新日:2021/01/30
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赤レンガのベヒシュタイン工場 その3
ベヒシュタインには各担当部署に責任者としてマイスター(親方)がいた。
木工のマイスター、整調のマイスター、調律整音のマイスターなどである。
当時のベヒシュタインには技術マニュアルはなかった。そのかわり、各部署の親方がOKをしないとピアノは次の部署には行かない。各親方のOKをもらって仕上がったピアノは、個性の違いはあっても、同じ方向性のベヒシュタイントーンを持っていた。不思議でもあり、感動でもあった。
次の親方候補が10年以上の歳月をかけて、音やスキルを親方について学び受け継いでいくシステムだった。ゆっくりとした時間の流れとじっくりとした技術伝承に心を打たれた。
写真は最終出荷調整マイスターの仕事部屋。ここでは、整音の実技研修だった。
2台のグランドピアノはベヒシュタインのM-180だったと思う。
余談だが、この人気機種は数年前に製造中止された。
ハンマーはアーベルが付いていた。フェルトのきめが細かく、しっかりと絡み合っていて、とても良い印象が残っている。
アーベル社はレンナー社に勤めていた職人がよりよい品質のピアノハンマーを作りたくて独立、起業したメーカーだそうだ。
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