ベーゼンドルファー in Wien ピアノが語ってくれたもの-その28
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最終更新日:2019/08/15
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ピアノが語ってくれたもの-その28
仮説その2 フランス語やドイツ語の響きが調律や整音作業に大きく影響する。
A. 私には特にフランス語の響きが調律や整音などのピアノの音づくりに勉強になるような気がします。
Q.以前は鹿皮等を巻いて作っていたハンマーにフェルトを採用したのはフランスのメーカーでしたね。フェルトはニードリング(針刺し)によって疎と密を作り出すことが出来ます。フェルトは接弦時間をひとつひとつ調節したいピアノのハンマーとして非常に優秀な材料でしょうね。
A. そうですね。やはり、最初に発見した人は偉い。その土壌を作ったフランスは偉い。
さて、以下は経験から感じたことです。ヨーロッパの各工場からはるばる日本までやってきたピアノ。ドイツやフランス・イタリアが主でした。私は幸いにもそれらの開梱したばかりのピアノの音を数多く聴くことが出来ました。それ故に色々と考えさせられた時期があるんですよ。
Q.日本とヨーロッパのピアノの調律の響きの違いはよく話題になりますね。
部屋の湿度の関係や残響等のことではないわけですね。
A.はい。日本で開梱したばかりのピアノは、とにかく音が太く自然体で延びるんです。また、単音よりハーモニーを弾いた時の立体感が凄い。ユニゾンの高次倍音まではぴったりと合っていない感じなのですが、曲を弾くと明るく軽快に鳴るんです。それを、当時の私が調律すると音の線が細くなったり、つまった感じの音になってしまう。このユニゾンの違いは衝撃的でした。なぜだ?一体何が違うんだ?コノヤロー!!!(続く)
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