なぜ?ペトロフ? その2 材質と構造
ピアノは多くの木材が響くように工夫してあります。ペトロフはベーゼンドルファーと同じように、使用木材を緊張させません。緊張させると強度は増しますが、音には共振しにくくなるからです。これはウィーン派のピアノ製作の一貫した特徴でもあります。
グランドピアノの側板の構造は響きの良いヒフィテ材を力や接着剤で曲げることをせず、立てに切れ目を入れる製法で曲げて行きます。ペトロフやベーゼンドルファーの「自然体の音」へのこだわりの構造と言えるでしょう。
弦設計におけるa1音のインハーモニシティーも高くなく低くなく0.58セント前後です。
音楽のメッカ、チェコの人々が育んできた音とこだわりは現代の楽器に脈々と受けつがれ、生きています。
お問合せ
電話
(11:00~18:30月曜定休 祝日の場合は翌日)
パッサージュメニュー
おすすめ記事
関連記事
-
-
ピサの斜塔 ピアノが語ってくれたもの-その24
ピアノが語ってくれたもの-その24 なんたるのんき? Q.二つ目の価値観は? A. もう一つは
-
-
ノアンのサロンにあるショパンが暮らしていた当時のピアノ ピアノが語ってくれたもの-その2
ピアノが語ってくれたもの-その2 耳がものさし Q.「整調とは演奏者の自己芸術表現のためのパート
-
-
大人のピアノ時代!!ピアノが語ってくれたもの-その41
ピアノが語ってくれたもの-その41 結論 Q.長い間、お疲れ様でした。整調の必要性から、基準寸法
-
-
ハンマー ファイリング ピアノが語ってくれたもの-その36
ピアノが語ってくれたもの-その36 整音とは「発声法」 Q.スタインウェイの整音イメージとは?
-
-
ベーゼンドルファーの交差弦 ピアノが語ってくれたもの-その20
ピアノが語ってくれたもの-その20 フランスの「パープ」さんは天才? Q.ミュンヘンの楽器博物館