ピアノが語ってくれたもの-その39
土台を学ぶこと
A. 自分にとっての土台とは何だろう?基礎とは何かを考えさせられた出来事がありました。
Q.ヨーロッパに生まれ育ったわけでもなくピアニスト3代目の家庭でもない場合はどうしたら良いのでしょうね。
A. バックボーンは人それぞれでしょう。
考えさせられたこととは、私が、もっとも恐れて尊敬している人生の師に、「国立音楽大学別科調律専修の勉強過程で刃物を研ぐことを学んだそうだが、その内容を確認したい。」と相談されたのです。
いやー、正直言ってびっくりしました。
師は、数学者ですが、独学で刃物研ぎを極めてこられ、今や楽しみの一つになっているそうです。
結果としては、師の刃物研ぎは方法論も間違いなくすばらしい心・技・体でした。
しかし、ご本人としてはちゃんと習ったこともないし「これで良いのか?」と、いつまでも不安だったそうです。これでやっと安心出来たとのことでした。