「岩渕純 ピアノコンサート」 2018.8.4 に向けて調律中!
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最終更新日:2019/10/02
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「岩渕純 ピアノコンサート」 2018.8.4 に向けて調律中!
今回ベヒシュタインB208を使用する予定です。
1992年製造のもの
1986年からベヒシュタイン社はホルヘ ボレー氏と共同でモデルを変更開発した。
EN280の1986年ロンドンの録音でシューマンのカーニバルに度肝を抜かれた方は多いかもしれない。
1988年知り合いの男性ピアニストがライプツィッヒでボレーの演奏会を聞いて
ピアノからとても不思議な音がしていたことを話されました。
1989年日本に初入荷したEN280をご自分で弾いてみて多くの疑問が解決して納得されたことを思い出します。
18986年からのモデルチェンジはEN280 K158とモデルKの復活と進み
B208は3番目のモデルチェンジになる。
1988年ころB-203からのモデルチェンジの構想があり、
アクションはシュワンダー式からヘルツ式に代わり、キーベットは超堅木の積層タイプ。このようなタイプのピアノはこの時代のベヒシュタイン以外に類がなく、革新的な発想かもしれない。非常に堅牢かつ固有振動数が高いようだ。
当初のモデルにはフレームにB-88の型番記号はなく、おそらく1992年製以降につけられるようになったと思う。
その後B212に代わるまでの約10年間のみの総アグラフ最後の生産になる。
非常に反応が早くタッチに遊びがほとんどない感じで、ボレーが求めた世界がいかにストイックなものかを想像するには十分な材料になる。
不思議な音、響きを奏でるピアノ。
岩渕さんはご本人もベヒシュタインのグランドピアノを所有し、喜んでというより求めてベヒシュタインの使用を受け入れてくれた。
この世のものとは思えない!?不思議な音が多く聞くことができることと思う。
ダイナミックな演奏と共にプログラム的にも8月4日がとても楽しみだ。
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