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チェンバロ制作の第1人者マエストロ 堀 最後のピアノフォルテ 

公開日: : 最終更新日:2021/01/30 おすすめ記事, その他編, 冨澤裕貴

チェンバロ制作の第1人者マエストロ 堀 最後のピアノフォルテ
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先日、久しぶりに 故 堀栄蔵さんのピアノフォルテを調律調整する機会がありました。
日本のチェンバロ製作では、草分けで第一人者の堀さん。
ピアノフォルテ製作をはじめられたのは20年くらい前からだったかなぁ?
その頃、縁があって私はおじゃまして色々教わりました。
古典調律や適材適所、金箔のおこしかたまで・・・。
本当にありがとうございました。

実は、私はピアノとともにチェンバロ等の古楽器も大好きなのです。
この楽器は「ピアノフォルテ」とか「フォルテピアノ」とか「ハンマーフリューゲル」。
またまた、「モーツァルトフリューゲル」とか呼ばれている代物です。
アクションはウィーン式と呼ばれる跳ね返り式で、構造は至ってシンプルです。それだけに、調整も微妙な部分が数多くあります。
このモデルの鍵盤数はなんと!6オクターブもあり、堀さんの生涯で3台作られた中の最後の作品なのです。
エンブレム?には「1999 Eizo Hori Tokio」とありました。
1999年の作なんですね。
鳥の翼の様な美しい対数曲線のカーブはとても魅力的です。
マエストロ 堀 ありがとうございます。
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冨澤裕貴 フォルテピアノの音と響き

楽器はお馴染み堀栄蔵マエストロのフォルテピアノ。
この楽器は以前にも触れたが、なんと6オクターヴもある。
交差弦でもなく鉄骨も未使用で、このスケールを作ることは非常に困難を極めたとか。
製作の大変さを生前の堀さんの言葉を借りれば、「最高音部のオクターヴに魔物が居る。」だそうです。
本当に凄い楽器です。

フォルテピアノの演奏によるクラッシックな世界の体感
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船橋市飛ノ台史跡公園博物館でマエストロ堀の製作のフォルテピアノで演奏会が行なわれました。
ピアニストはお馴染み冨澤裕貴さん。
この楽器は1805年頃ヴィーンで製作された、J.Fritzの楽器を基調にして1999年に製作されました。ヴィンナーピアノでは日本初の6オクターヴのピアノです。
73keys a”430~435Hz 間口1170mm 奥行き2230mm 重量 150kg 皮巻きハンマー
鹿皮ダンパー 鍵盤の深さ5mm
フレームが木製なので弦のテンションも弱く、音量が少ない反面、耳あたりが柔らかく、表現もより繊細であるような印象を聴く者に与える。弦は全て平行に張られており、巻き線も未使用です。

温故知新!!

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今さらながら、ベートーヴェンは凄い!
昨日と一昨日のピアノフォルテでの演奏会はエポックメーキングだったと思う。
お客さまは二日とも満員で、モダンピアノ以前の演奏会に興味を持たれている方が多いことに喜びと驚きを感じました。
2日続ける演奏家、冨澤さんの努力と根性もすばらしかった。この時代の楽器の特徴でもあるモデラートペダルを駆使して、また、ウィンナーアクションのかもし出すデモーニッシュな音色の変化も効果的でした。
マエストロ堀栄蔵のピアノフォルテも真価を発揮。ソナタ21番「ヴァルトシュタイン」から最高音部のオクターブが必要となるそうです。楽器の鍵盤数と作曲家と時代がリンクしたひとときでした。
6オクターブのピアノフォルテを日本人が製作した事、そして、その時代を生きたベートーヴェンのソナタのチクルス。
世界に誇ってもいい演奏会だったと思います。

blog_import_501d469e9183aマエストロ 降臨!?
誠に不思議な体験をした。
マエストロ堀が笑っていたようだった。
ベートーベンのソナタチクルスも最終日で会場の市川市文化会館でコンサート調律をしていた私は、ふとした遊び心で今までの平均律とは違いベルクマイスター風の古典調律をやってしまった。
とはいっても8分の1くらいだから、そんなに過激ではないのだが・・・
古楽器の調律をされている方はご存知のことだが、この時期は温度変化と乾燥で楽器がどんどん変化する。この日は中低音が直前まで下がってしょうがない。
リハーサル後にすぐ開場。お客様が入場する中、最後のチェックと調律だが、時間的に割り振りをチェックする余裕と静寂は無かった。a4付近の音階を基準に低音に向ってオクターヴをあわせていった。経験上、それが最善の方法だからだ。
出来上がった音階をチェックしてビックリ!!
ほぼキルンベルガー系の音律になっていた。この日の最終曲目はベートーヴェン・ソナタ32番であり、CDur終止なのだ。
「来たね!堀さん!?」思わず叫びそうになった。
この日の演奏会はもちろん素晴らしく目頭が熱くなった。冨澤さんは「ベートーヴェンとマエストロ堀にいじめられた」とか冗談っぽく言っていたが・・・。
マエストロ堀ピアノフォルテのアクション ウィンナーアクション

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ご覧の通り、現代のアクションとはかなり違う。
至ってシンプル。ハンマーレールやアクションレールは存在しません。
鍵盤ひとつひとつが一品料理です。
シンプルなだけに鍵盤のしなりも大きくタッチに影響します。
鍵盤の後ろに打弦機構がそっくり乗っかっている形です。
シャンク(細い棒)の先に鹿皮を巻いたかわいいハンマーが着いてます。
ハンマーが見えませんが、ハンマーヘッドは手前についています。現代のアクションとは逆向きなのよ。
ベートーヴェンもこのタッチから来る音色の変化を好んだとか。

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