ベヒシュタイン新品ピアノの特徴
新品のベヒシュタインピアノは2つのシリーズに分類されます。一つは「マイスターピース」と呼ばれる上位機種、もう一つは「プレミアム・アカデミー」。例えば側板はどちらのシリーズも同じ材質を使用し、何層にも重ね合わせて接着していますが、木の厚みが異なります。マイスターピースは厚い木を重ね合わせ曲げることにより、側板のテンションが高くなり、よりエネルギッシュで広いダイナミックレンジを備えています。プレミアムは薄い木を重ね合わせ曲げる為マイスターピースに比べ側板のテンションが低くなり、比較的角の取れた丸みを帯びたサウンドとなっています。弦振動を響板に伝える駒にも違いがあり、それぞれのシリーズの音色の方向性を決める一役を担っています。
ベヒシュタイン中古ピアノの特徴
2003年の設計変更以前のベヒシュタインは、高音弦まで一音ずつ玉止めする「総アグラフ」設計となっています。弦振動を積極的に鉄骨に伝えて高音の伸びを増大させる現代のピアノと異なり、オールドベヒシュタインは音の透明感と分離感を意識したピアノ作りがなされています。どちらかと言うと朴訥とした音色で自己主張はしませんが、その分演奏者の意図を忠実に再現してくれるという意見も多いです。ちなみに現行モデルでもマイスターピースのアップライトは総アグラフが採用されています。
ベヒシュタインの新品価格と中古価格
新品の価格はグランドピアノで660万円~3000万円、アップライトピアノで300万円~800万円と、非常に幅広い価格帯のモデルが用意されています。グランドピアノならヤマハのSシリーズ、アップライトピアノならヤマハのYUSシリーズより少しだけ高めの金額からモデルが用意されていて、ドイツのピアノメーカーとしては最も多くのラインナップを製造しています。中古ピアノは年式や状態によりピンキリですが、グランドピアノなら400万円~1200万円、アップライトピアノなら150万円~350万円で出回るものが多いです。
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C. Bechstein Resonances: Hammer heads
「ベヒシュタインの響き:ハンマーヘッド」
ハンマーヘッドは一般的にサプライヤーで製造されたものが使用されますが、ベヒシュタインは社外製のハンマーヘッドの品質に満足せず、独自の基準に従って自社製ハンマーヘッドを生産することに心血を注いできました。ベヒシュタインは現在、ヨーロッパで唯一の自社製のハンマーヘッドを生産しているピアノメーカーです。頑丈なハンマーウッドを弾力性のある強力なフェルトで覆った、この卓越したハンマーヘッドは、高水準の要求に応えるべく、様々なプロセスを経て作られております。
“ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ。”
Claude Achille Debussy (クロード・ドビュッシー)
“この28年間ずっと貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインピアノはいつでも最高の楽器だった。”
Franz Liszt (フランツ・リスト)
アップライトショールーム
グランドショールーム
赤レンガのベヒシュタイン工場 BECHSTEIN
10年ひと昔と言うから、むかーしむかしとちょっと。 時は1989年2月であった。
ベルリンの壁の内側、西ベルリンに赤レンガのベヒシュタインピアノ工場はあったのだ。
当時の赤レンガの工場には大戦の銃弾の痕や爆撃の影響で壊れている部分も残った歴史を感じさせる建物だった。 このときには、その後の歴史の大きな動きを知るよしもなかったのであーる。
出荷調整のマイスターの部屋から外をのぞいたら、また、ベヒシュタインピアノのロゴが見えた。
戦前のベヒシュタイングランドピアノ ベルリンと言えば・・・
衝撃のベヒシュタインピアノがあるのだ。
グランドで型番はV 奥行き200cmのピアノである。
製作年は1885年。側板は角ばっている。
ピアノパッサージュ P.Yamauchiマイスターのベヒシュタイン整音社内研修会
ヤマウチさんの約40年のベルリン・ベヒシュタイン工場の経験や整音に対する信念に当社の技術者にとって大きな感動と発見をさせていただいております。
ベヒシュタインピアノ工場 ナウ BECHSTEIN
ベヒシュタインピアノ工場
ベヒシュタインの製造拠点はザクセン州のザイフェナースドルフにあります。
写真のザクセン州の工場はいつも整然として、効率よく仕事を遂行し、思いやりを持って私たちを心に響く音で歌えるよう日々努力しているそうです。
今回のベヒシュタインピアノ工場の旅はベヒシュタインピアノを作ってくれる人々にスポットをあてて進めていきましょう。