20世紀初頭のベヒシュタイン&スタインウェイ その10 響板の・・・

20世紀初頭のベヒシュタイン&スタインウェイ その10 響板の・・・

低音側の補助の木 何て呼ぶのだろう・・・
そしていつごろから取付られなくなったのだろう・・・

ベヒシュタイン 1901年IMG_1273

スタインウェイ NY1902年IMG_1265

プレイエル 1927年IMG_1279

スタインウェイ 1957年IMG_1277

ブリュートナー 1979年IMG_1278

スタインウェイに限らずベヒシュタインも1980年代後半から90年代前半にかけて響板の塗料や接着に変化が出てきている。
その一つがこの響板リム補助棒(仮名)

取付をやめた当時、スタインウェイの見解は長年職人技で現物合わせで慎重に響板を外リムに静かに沈めていく作業を行っていたが、やはり微妙な隙間が生じるので隙間隠しのために取り付けていたがNC工作機の採用でぴったりと接着可能になり不必要になったとの事だったような。

隙間をそのままにして制作するとIMG_1275こうなる。
音のとらえ方だから個人の感想ではあるが・・・
この隙間を埋めるだけでも音の雑味が消えて深みが出てくる。
響板補助棒を付けるとどうなるかやってみたい気もする・・・

現在は
スタインウェイ 2010年IMG_1264

ベヒシュタイン 2017年IMG_1274

ペトロフ 2017年IMG_1276

基本的に響板は上から圧力がかかるのだから、ぴったり接着できれば不要と考えられているようだ。
おそらくメーカーも取り付けた場合を比較して現在の塗料音響特性も考慮して取付けないほうがいいと判断したのだろう。
ちょっと寂しい気もするが・・・
耐久性はどうなのだろう・・・
また、現行モデルは響板塗装はポリウレタンが主流となって耐湿性は高くなっていると思われる。

ヴァイオリンはニス系を使っているので音色の深みを求めるならば以前の塗料が評価されるところもあるだろうが、メンテナンスや製造上のボトルネック、コスト、環境保全のことも踏まえて現在に至っているのかもしれない。
音の違いも多少あるが好みの範囲なのだろうか。

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