マエストロ 堀 最後のピアノフォルテ
先日、久しぶりに 故 堀栄蔵さんのピアノフォルテを調律調整する機会がありました。
日本のチェンバロ製作では、草分けで第一人者の堀さん。
ピアノフォルテ製作をはじめられたのは20年くらい前からだったかなぁ?
その頃、縁があって私はおじゃまして色々教わりました。
古典調律や適材適所、金箔のおこしかたまで・・・。
本当にありがとうございました。
実は、私はピアノとともにチェンバロ等の古楽器も大好きなのです。
この楽器は「ピアノフォルテ」とか「フォルテピアノ」とか「ハンマーフリューゲル」。
またまた、「モーツァルトフリューゲル」とか呼ばれている代物です。
アクションはウィーン式と呼ばれる跳ね返り式で、構造は至ってシンプルです。それだけに、調整も微妙な部分が数多くあります。
このモデルの鍵盤数はなんと!6オクターブもあり、堀さんの生涯で3台作られた中の最後の作品なのです。
エンブレム?には「1999 Eizo Hori Tokio」とありました。
1999年の作なんですね。
鳥の翼の様な美しい対数曲線のカーブはとても魅力的です。
マエストロ 堀 ありがとうございます。