なぜ?ペトロフ? その2 材質と構造

blog_import_501d3d33aab5cピアノは多くの木材が響くように工夫してあります。ペトロフはベーゼンドルファーと同じように、使用木材を緊張させません。緊張させると強度は増しますが、音には共振しにくくなるからです。これはウィーン派のピアノ製作の一貫した特徴でもあります。
グランドピアノの側板の構造は響きの良いヒフィテ材を力や接着剤で曲げることをせず、立てに切れ目を入れる製法で曲げて行きます。ペトロフやベーゼンドルファーの「自然体の音」へのこだわりの構造と言えるでしょう。
弦設計におけるa1音のインハーモニシティーも高くなく低くなく0.58セント前後です。
音楽のメッカ、チェコの人々が育んできた音とこだわりは現代の楽器に脈々と受けつがれ、生きています。

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