ピアノが語ってくれたものシリーズ ピアノの響板特性とハーモニー調律
その19
森林浴と響きの世界
大変ご無沙汰しておりました。前編のその18までの主な内容は
・ f0 (エフゼロ)とピアノ響板特性
形あるもの、実在のピアノには必ず固有振動等の特性が現れる事。
・ ピアノ低音域の謎 響板インハーモニシティー
特性が弦設計や響板のサイズ、形状、材料等によって左右される事。
・ f0に近いKeyの発見方法
・ f0測定データ収集
・ ロングミュートにおける割り振りの盲点
個体差がある故に調律師の修業時代、調律学校や養成所で学んだ理屈、技法のままでは限界がある事。
・ ご家庭にある小型ピアノこそがより個性的・魅力的で、本来の魅力を伝えることの出来る最前線である事。
・ 内在するミネラル的成分(副産物)を生かしながら改良、発展してきたピアノには、ある意味人類にとって自然界の恵とも言える一期一会の感動(独特のピアノトーンとハーモニー感)がある事。
でした。
後編はピアノトーン癒し効果の理由とは何か?
音の本質に迫る『響きの世界』を探る事から始めてみましょう。
『森林浴』で言われてきたリラックス効果とは何か・・・。
それは、フィトンチッドで知られる樹木自身が醸し出すとされる防腐剤、フィノール系化合物の『香り』と言われてきました。
しかし近年の研究でわかってきた『森林浴』の正体は、『香り』とは別のものが重要だと言われて来ています。
はたしてその正体とは・・・
『音』
それも耳では聞き取れない音(可聴領域外周波数)『超音波』だと言われてきているようです。
それは、ある体験で確信に至りました.(つづく)