20世紀初頭のベヒシュタイン&スタインウェイ その4 Bass駒
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最終更新日:2019/08/15
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20世紀初頭のベヒシュタイン&スタインウェイ その4 Bass駒
ベヒシュタインV-200 クラシック 1901年
V200は後継モデルB-203になり1988年にB-208にサイズアップ。現モデルはB-212となっている
駒は弦長を少しでも長くしたいためか曲線となり、サイズ的には余裕があるためか駒のサスペンダーはない。
固有振動数を下げるために質量を下げる工夫として。円・楕円の空洞が見られる。
スタインウェイA-188 クラロウォルナット6本脚 1902年
スタインウェイのすごいところは1900年頃のA型と現行モデルの基本設計は同じだというところ。
ニューヨークスタインウェイの駒はご覧の通り直線で、188というサイズの関係もあり、弦長を稼ぐために駒と響板の接着面と駒の上面をサスペンダーでつないでいる。駒の形をよりシンプルにすることでサイズ以上に振動しやすいより豊かに響く低音を目指したのかもしれない。
他の多くのピアノに観られる2本弦の弦長をそろえるためのエグリがない。
これは決して手を抜いているわけではなく、あえて弦長を変えることで豊かに響かせる目的のためと思われる。以前D-274であえて次高音部の駒の部分のみこのようにエグリを入れず弦長を不揃いにしたものに出会ったことがある。ユニゾンの焦点をどこに持っていくかで当時は考えさせられたっけなぁ~。
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