キルンベルガーの調律に行った!
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最終更新日:2015/12/12
ピアノ調律
知り合いのヴァイオリンの先生は、以前よりキルンベルガー調律のファンであった。
その先生の紹介でその音が気に入ってくれたお弟子さんのお宅へキルンベルガーの調律に行った!
キルンベルガー調律は、CDurが最も純正に近く響く1/4(四分の一)調律法のひとつだ。
この他に1/4古典調律には、日本で人気のヴェルクマイスター第1技法第3番など、数多く存在する。
ところで、サイバーチューナーにも数十種の古典調律法のデータがあり、指示通りに調律すれば、一応の響きは得られるのだ。このデータは、スミソニアン博物館に関係する調律師がデータを作ったらしい。
しかし、なんと、このデータ中に、ヴェルクマイスター第1技法第3番が無いそうで・・・。
アメリカではほとんど需要がないってことかな?
ヴェルクマイスター第1技法第3番は故 平島逹司先生が『ゼロ・ビートの再発見』で紹介されたことで日本でブームを巻き起こした。
もう25年くらい前になるだろうか?
当時、国立・楽器技術研究会の研修会に出版間もない平島逹司先生に公演をお願いしたっけ。
ピアノは国立音大の2台のコンサートフリューゲルを使用した。
1台は平均率。もう1台はヴェルクマイスター第1技法第3番で調律。
準備は朝からでTさんと2人で調律したっけ。聞き比べ演奏では、バッハの響きが感動的だったなぁ・・・。
古典調律は多くの純正を含む為、インハーモニシティーを持つピアノの調律は現在のサイバーチューナーでは事前サンプル数が少ないので、まだまだ不得意のようだ。
人間の耳のほうが修正が早く便利だなぁ。
エッヘン!!
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