何をしている所でしょうか? その7
答 グランドピアノの鉄骨(フレーム)の裏側です。
鉄骨の裏側はなかなか見る機会はありませんね。
写真はペトロフの鉄骨です。
ピアノ本体に取り付けられるのを待っている所でしょう。
フレームの下の部分にはピン板が取り付けられています。
ピン板はチューニングピンが打ち込まれ、調律の保持に関わる重要な部分で堅木(ブナ・カエデ等)の合板を使用します。
通常、イギリス・フランス派の一流品(スタインウェイやベヒシュタイン)は堅牢な堅木の側板とピン板を先に密着させその後に鉄骨をのせる方法を選択します。
南ドイツ・ウィーン派のペトロフの側板は柔らかい音の伝搬速度が速い針葉樹なので、あえて、縁切りをして密着させないようですね。