調律
ピアノには個性があります。物理量的には微量なのかもしれませんが、感覚量的には多大な違いになることがあります。
それを感じる人間とピアノという楽器が素晴らしいのです。
例えば、弦設計はハイテンションなのかローテンションなのか。
メーカーや時代、材料によっても異なります。
インハーモニシティーは高いのか低いのかそれとも中庸なのか。
制作ルーツはウィーン式なのかイギリス・フランス式なのか。
アクション設計の優先順位の指向性はどうか。
演奏者の希望タッチの方向性はどうか。
などなどまずはお話を聴いてご希望に添えるよう努力します。
平均律を世界に認めさせた現代のピアノ。
転調の利便性のみならず素晴らしい響きの世界があると感じ日々精進しています。
ハーモニーを重視して調律したその美しさをご自宅のピアノでぜひ体験してほしい。
その願いを込めて調律します。
新しいピアノ、長年愛用のピアノ・・
大切に使って頂くために、まごころをこめてお手入れします。
ぜひ一度ご連絡下さい。
ピアノ調律料金
前回の調律から~1年以内
アップライト¥17,000-(消費税別)
グランドピアノ¥20,000-(消費税別)
コンサート調律¥23,000(消費税別)
1~2年空き
アップライト¥18,000-(消費税別)
グランドピアノ¥21,000-(消費税別)
2年以上空き
お見積いたします
小修理が必要な場合
お見積してご確認後作業いたします
ご新規様通常料金
上記に
グランド プラス¥5,000-(消費税別)
アップライト プラス¥3,000-(消費税別)
出張料金
~10km ¥1,000-(消費税別)
~20km ¥2,000-(消費税別)
~30km ¥3,000-(消費税別)
~40km ¥4,000-(消費税別)
40km~ 要相談
その大修理、本当に必要ですか?
調律師さんから高額な修理を進められているが、それほどの予算もなく必要性を感じないが、もう少し何とかしたい。
ピアノを買い替えるより長年愛着のあるピアノをそのままの形で少しでも復活させたい。
高額の予算をかけて大修理したけど、以前のタッチではなく重たくなってしまったり、ピアノの音色が好みではなくなったなどの話を聞いたことがある。
等々ご心配やお悩みの方、パッサージュ技術まで一度ご相談ください。
もう少し音色をまろやかにしたい。
もう少しタッチをクリアーにしたい。
などのご希望の方にも朗報です。
調律・整音・整調とは異なるプラスアルファのノウハウで大切なピ大切な長年蓄積された蓄積疲労を取り除いてあげましょう。
まずは、ピアノパッサージュの技術でピアノをブラッシュアップしましょう。
ブラッシュアップ・トリートメント
アップライト
¥20,000- U①コース(トリートメント・部品交換無)
¥40,000- U②コース(トリートメント・部品交換1)
¥60,000- U③コース(トリートメント・部品交換2)
グランドピアノ
¥30,000- G①コース(トリートメント・部品交換無)
¥50,000- G①コース(トリートメント・部品交換1)
¥70,000- G①コース(トリートメント・部品交換2)
作業時間 2~4時間 (調律・出張費 税別)
<お問合せ受付中
メールアドレス入力を省略できます。
お電話
11:00~18:00月曜定休 祝日の場合翌日
ご連絡をお待ちしています。
ピアノパッサージュの調律・整調・整音
鍵盤の高さ調整は紙パンチングと呼ばれる薄い紙を出し入れして88の鍵盤を均一の高さに調整します。紙パンチングは通常0.05mmから1mmくらいの6種類くらいの厚さがあり、組み合わせで調整をします。
ちょっと原始的ですね。紙の硬さや枚数でも音色やタッチが変化しますから、出来ればなるべく同じ条件にしたい所です。
ピアノの中高音は3本の弦を同時にハンマーがたたきます。
3本の弦とハンマーの接触を同時にすることはピアニシモの音は、はっきりと通る音になり、フォルテの音色は割れにくく響く良い音になります。ダイナミックレンジも広がります。弦やハンマーの寿命にも影響し、とても重要な作業です。写真の様にハンマーを持ち上げ、弦に接触させ弾いて当たり具合を確認しながら作業を進めて行きます。アプローチは弦を調整する方法とハンマーを調整する方法があります。
以前は鹿皮等を巻いて作っていたハンマーにフェルトを採用したのはフランスのパープでした。フェルトはニードリング(針刺し)によって疎と密を作り出すことが出来ます。フェルトは接弦時間をひとつひとつ調節したいピアノのハンマーとして非常に優秀な材料でしょう。
整音は針刺しやファイリング(サンドペーパーでハンマー形状を整える)及び、同時打弦と調律チェックの作業を一音ずつ確認しながら進めて行きます。ハンマーフェルトの緊張具合はひとつひとつ微妙に違いますから、それを感じながら求める音に最も効果的な針刺しの場所と深さを検討しながら慎重に作業します。作業の前に鍵盤やアクションの整調は整っていること、調律は合っていることが必要です。『求める音』と経験が重要です。
ピアノのメカニックであるアクション。演奏者がたよりにしている魔法の道具の要。300年の歴史の中で洗練されてきた美しいフォルムです。
木と皮とフェルトを多用した精密機械で、多くのてこやからくりが連携しながら存在してます。
実に面白くきれいなものです。
低音側から高音側にかけて少しずつ軽くなる楽器が多いです。メーカーや機種によっても多少違います。以前は非常に重い楽器も見受けられました。摩擦部分のひっかかりやアクションのスティック(湿気などによる動作不良)によってもばらつきが出ます。
鍵盤の深さは9.75mmから10.5mmくらい。だいたい1cmってことですね。各メーカーや機種でも指定寸法は多少違います。弾く人の好みやピアノアクションの状態によっても変更します。パンチング紙を出し入れすることで調整しますが88の鍵盤を均一にすることが弾き手にとってとても重要です。
フランスはエラール社の発明とされるダブルエスケープメント。この機能の要となるのがレバースプリングですね。この強弱によってレピティション機能(連打能力)や演奏者の出す音色まで変化します。
ドロップスクリュー調整はピアニシモのタッチ感や演奏者の出す音色まで変化します。