・西洋音楽とピアノ
ヨーロッパピアノ、おそらく誰もが一度は憧れや夢をいだいたことがあるでしょう。西洋音楽の本場で発明され発展し、世界中で楽器のスタンダードとして君臨したピアノ。その原点はもちろんヨーロッパにあり、偉大な作曲家たちの創作活動や演奏に必要不可欠なアイテムとして、不動の地位を手にした楽器です。日本でも江戸時代後期にピアノが持ち込まれ、それ以降多くの日本人にとってピアノは最も身近な楽器となりました。
今でこそ世界でスタンダードなピアノも18世紀初頭にピアノが誕生した頃は未知なる楽器であり、その可能性に賭けたものもいればそうでなかった者もいたでしょう。JSバッハはこの新しい楽器に否定的な意見を寄せていたようですが、ベートーベンはこの楽器に音楽の未来を夢見て、フォルテピアノの為の曲造りを積極的に行っていく旨の書簡を残しています。