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ジョルジュ・サンド ピアノが語ってくれたもの-その1

サンドピアノが語ってくれたもの-その1
整調(ピアノアクション調整)の必要性について
Q.最初に整調の必要性について話を伺いましょうか?
A.はい。原点に立ち返るという意味で「整調の必要性とは何ぞや?」と自問しました。
1.耐久性の向上
2.機能を十分に発揮させる
3.魂を入れる作業
と考えました。ただ、この時に考えれば考えるほど一つの疑問が湧いてきました。それについては後ほど触れます。
Q.「耐久性の向上」となると各部分のねじ締めやハンマー間隔、潤滑等が考えられますが。
A.はい。雑音処理やセンターピンの特にガタ。ハンマーでは第一整音や三弦合わせも入るのではなかろうかと。
Q.「機能発揮」という意味は?
A.各メーカーには基準となるべき寸法、角度、重さ、強さ、抵抗等が若干の幅を持って決められています。私の経験上メーカーの打ち出す基準寸法は最も無難かつ正しいと思います。その若干の幅の中で奏者の好みや使用状況にあった基準を選択し、88の鍵盤をより均一にすることです。この時に重要になってくるのが接触部分の摩擦条件と部品の緊張条件。そして、水平条件の三つを整えることです。口でいうのは簡単ですね。(笑)
Q.ここで既にキリのない作業といえますものね。三番目の「魂を入れる作業」とおっしゃいましたが、演奏者にしかられませんかね?「ピアノに魂を入れるのは我々の作業だ」と。
A.そう。ここで先ほど話した、疑問が湧いてくるのです。この段階にくると一般的な整調という言葉の範疇を超えているような気がします。つまり「音はどうなっているの?」「誰のための整調作業なの?」という疑問です。同様に調律についても極めれば極めるほど疑問が出てきます。国が違えば使用言語も異なることが多い。そうすると、音の聴き方の違いがあったりして・・・。
(続く)

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