世界最小の加速度信号ピックアップ!
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ピアノ技術関連
世界最小の加速度信号ピックアップ!
アズキくらいの大きさで重さも1キャラットくらいだろうか?
グランドピアノの響板の長駒のはじっこに取り付けられたのがこれ!
これでピアノの音を拾って、音響分析するのだ。
今日は第3回「森太郎」博士のピアノ実験室・ピアノ調律師向け上級編。
内容はすごい勉強になった。
調律のユニゾン等の音色の個人差を決定づける弦のカップリングにおける連成振動の仕組みや、調律時の弦エネルギーの大小での音程変化が起こりうる事など、日頃の疑問が晴れる部分が多かった。
整音作業においてはハンマーの遠心力作用より、ストライキングポイント(打弦位置)による弦振動の特性とハンマーフェルト自身のダンパ性による作用のほうが大きいのかな?というようなテーマももらった。今後の作業の指針となるなぁ…。遠い眼…?
フェルトハンマーが非線形性というジレンマを極めて多く持つ部分であることや、黄金時代の超一流メーカーのピアノがフェルトハンマー部分以外にも非線形性をピアノに持たせようと工夫していたことに改めて気付かされたのだった。
昔の匠はすごいよね。
この非線形性こそは物理学者の悩みの種でもあるそうなのだが…。
ニッピの皆様、森先生、ありがとうございました。
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